ネット記事で「東大が令和9年秋に5年制課程新設へ 英語で授業、文理融合で世界水準の人材育成

」(産経新聞など)という報道があり、コメント欄はおおむね歓迎ムード。

 

5年制で秋入学、定員の半分は留学生、授業は英語で行われ、海外から優秀な研究者を厚遇で招へいし、文理の枠組みを超えたグローバル人材の育成を目指すらしい。さらに東大は2049年までに、外国人学生の比率を学部で30%以上、大学院で40%以上に引き上げるとしている…ということで、個人的な感想ですが国の予算を使って留学生を教育することには違和感がある。

イギリスだったか、自国民は教育無償化同然で、外国人は高く取るのだという。どうりで、大学時代イギリスのサマースクールに行ったとき、外国人学生は富裕層っぽい子ばかりだった(あの頃円は強かった)。

東大に来る留学生も授業料は日本人より高く設定されるべきだ。成績優秀で、経済的に困難な学生には返済不要の奨学金をあげればよいし(そうするとほとんどのアジア系留学生が奨学金を取ってしまうかもしれないが・・・)

 

そして日本の国費で学ぶ留学生には日本語学習必須とし、卒業後は一定期間、日本企業や官公庁で働くことを義務付けるべきだろう。

今地方の国立大医学部は、ほとんどが奨学金制度―月20万とか年200万とか用意して、返済不要のかわりにその地域で一定期間(6年ー9年)医師として働くことが義務づける。それほど地方には医師が足りないからだ。そうでもしないと東京の進学校が全国の医学部を席巻し、卒業したら一斉に首都圏に帰ってしまう。国立の医学部が全国にある意味がなくなってしまうのです。東大に来る留学生も、これにあてはめて考えてみるとわかる。

 

だいたい学内だけ留学生増やして、授業を英語にしたところで駅前留学、やらないよりましだが、真のグローバル人材は現地に行って生活しないと育たない。キャンパスで英語で政治経済を語るも結構だが、市場で売り場のおじさんと価格交渉が出来ないと!東大生なんて、買い物はお母さん任せで八百屋に行ったこともない子が多いでしょう日本でも。さらに、欧米で有色人種差別を肌身で感じることも修行のうちです。

 

なので、お高い外国人研究者を呼んで東大にICUのような学部を作るより、「5年制、1年間は英語圏の提携大学に留学させる」のほうが効果的だと思うが、これも個人の感想です。もう一つ、優秀者が研究の場を離れ一般企業や海外に行ってしまう要因となっている、若手研究者の薄給もなんとかしたら?外国人呼びこむよりやることは山積です。