12月に入っても24℃?に驚く日々でしたが、ようやく冬らしいきゅっとした寒さになってきましたね。

先日知人に誘われ、成城の緑蔭館ギャラリーでアルパカのニット展を見てきました。このギャラリーはよく服の展示販売に使われています。

アルパカと聞いて、ベージュ系の、アンデス風の模様で縁取った、ややチクチクするポンチョなどを想像していましたが全然違った!松田イメルダさんというニット作家の作品は印象派の絵画のような花柄、カーディガンやセーターなど成城マダムが好みそうなライナップです。そして、生後1年以内のアルパカから採るという(毛を梳いて採るそうです。殺さない)ベビーアルパカという素材の白く、軽くて柔らかいこと!油分があるのでシミになりにくく、カシミヤより強く、毛玉が出来にくいのが特徴とか。私のアルパカ観が変わりました。

 

毛織物といえばカシミヤが高級品の代名詞のようでしたが、ファストファッションが大量生産してからか、もはや高級な感覚がなくなってきました。母の時代はビキューナだのアストラカンだの繊維はバラエティに富んでいた。パシュミナのストールは極薄で指輪の中を通せると言われたものだが、今は単なる薄手のカシミヤストールのことですね。

 

<緑蔭館ギャラリー>

 

 

 

今回の展示品は全て作家の手製ということもあり5-8万円ととても手が出せませんでしたが、ベビーアルパカのふわふわしっとりの手触りが忘れられず、ネット通販でもっと手軽なストールを入門編に買ってみました(ちょうどいそくみ選挙カラーがあった)

手織でしょうか、ほどよくエスニックで、滑らかな四角いカシミヤトールに比べると、きっちりした仕事着をちょっと外す要素に使えそうです。もちろん、カジュアルの差し色にも。

 

ベビーアルパカも、ブームになると偽物が横行し値崩れして、高級感がなくなってしまう。織物が好きな方、このブログを見て心惹かれたら、今のうちにこっそり手に入れて下さい。ベルーの輸入業者か大手百貨店が扱っている、手編み・手織りでマフラーなら1万円前後のが確かだと思います。