今年は、孫育て二十年お世話になり選挙も地味に応援してくれた義父が春先に亡くなり、また小さい頃にさんざん遊んでもらった伯母、伯父が亡くなるなど、弔事の多い年となっています。近親者が亡くなって考えざるを得ないのはお墓のこと。

磯田家は「お参りする人が行きやすい場所で」ということなので、息子に、親しみを持てる墓地はどこかと聞いた。喜多見の慶元寺と言うかと思ったら

「通学路の途中にあった青山墓地」と。そう来たか。

当たるも八卦、一応応募してみようかと調べたら、公立の霊園は、喪主の居住地でなければ応募資格がない。都立に応募するなら夫が喪主を務める必要があったのです(夫の実家は千葉)。知りませんでした。

 

樹木葬の話も聞きました。想像していたような一家に一本シンボルツリーが植えられるわけではなく、緑地のどこかに埋葬される形式のようで、これは無縁仏のようで嫌だなと。

 

自動納骨堂というのも見に行きました。自分は、二時間ドラマのように墓石の並ぶ墓地にお参りしたいタイプなのですが、夏の暑さを考えるとエアコンの効いた室内でお参りできるのは高齢者にはありがたい。

システムは立体の機械式駐車場、あれと一緒です。

お参りをエントリーすると病院の投薬のように「準備が出来た」報せが表示され、割り当てられた半個室にお骨が下りてきてお参りする。

墓じまいや移転も比較的簡単に出来そうです。

受付。準備が出来るとディスプレイに名前が表示され、指定されたブースに向かう。

 

用意ができると正面のドアが開き、「〇〇家」のプレートが出てきてその後ろに遺骨がある。右のディスプレイには予め遺族が提出した故人の写真が表示される。

 

 

また、懸案になっていた夏の喪服も今年買いました。12年前に購入した3シーズン用のはタイトワンピにスタンドカラーのジャケットがついた桂由美ので気に入っているが、夏の葬儀には(心頭滅却すれば火もまた涼し)と唱えながら着ている。参列も命がけです。

夏物は薄地のワンピースが欲しかったのだが、あいにく40代以上向けのワンピース喪服は、体型を隠すためかマタニティ用のような幅広デザインが主流。イメージと違う!迷った末、ブラウスとマーメイドスカートのセットアップを選びました。

喪の準備が出来ると(ああこれでいつでも死ねる)という気になる。

実際は送る方の支度ですが…

喪服の王道、東京ソワールです。

まだ丸の内OLだった頃、今はもうない銀座ボーグ(帽子屋)に「親族の葬儀のときに使うから1つ用意しておけば」とヴェールのついたトーク帽を勧められたが、今は皇室でもなければ被る人は居なそうですね