ここでイチから言うまでもなくジャニーズ問題、「業界各社でジャニーズタレントのCM契約打ち切り」報道が走っている(朝日、毎日で強く、日経などはそこまで強調していないかも)。よくよく読むと「今のジャニーズとの契約が終わったら次は未定」と答えているところが多く、そんなの当たり前だろうとも思う。また「国際的には厳しい目で見られるので」と国際通として語る人もいるが、外資のほうがむしろ「現在の、ジャニーズタレントの起用広告を続けつつ今後の同社の再発防止計画を評価していく」(P&G)、「現在のタレントと個人契約することを検討」(アフラック)と、“過去よりもこれから”を見据えた回答をしており、さすがだなと思えました。

日本企業が一斉にCM契約打ち切りと言っているのを「右に倣えだ」と評しているジャーナリストがいましたが言いえて妙だ。

自分は、関東大震災後の朝鮮人虐殺のときの心理と似ているのだろうなと感じました。

(本当は井戸に毒なんて入れていない(=タレントに罪はない)だろう)と思っても、一緒に攻撃する側に回らないと自分もやられてしまう…

 

BBCのサイトも見てみたが、アジア枠では東山新社長の会見以後日本の取材はなく、プーチンと金第一書記の外交が多く取材されている。ジャニーズだとキムタクだの言っても、欧米でどれほど知られているのか疑問です。日本企業も少し冷静になって、「国際的には~」と言う国内論調に従うより、P&Gのように日本に進出しているグローバル企業が実際どのように対応しているか参考にするとよいでしょうね。

 

この問題のしまい方はだいたい想像が出来る。ジャニーズが使われなくなって、その空席を埋める他の芸能事務所が進出してくると、今度はその事務所の性加害スキャンダルが報道される。二度目、三度目になると大衆も飽きてきて盛り上がらない。

どの事務所もガイドラインを作って再発防止に努めましょう、でジャニーズ事務所(その頃には名称を変えるかもしれないが)問題も落ち着くのではないか。