以前、猫の多頭飼育崩壊の問題を書きましたが、この8月に世田谷区では、ペットの問題を抱えている人の相談にのる「動物連絡員」の募集をしていました。30名募集で今期は定員に達したそうです。有難いお話です。

 

そもそも、世田谷区にも保健所があり動物、ペットの相談に乗る部門があるのになぜ連絡員が必要なのか?

多頭飼育崩壊を起こす飼い主さんは、高齢女性が多い。年配の方は収入が限られており避妊手術代を惜しんでいるうちに飼い猫が妊娠してしまったり、さらに子猫が生まれてもネットにアップして貰い手募集、など出来ない人が多い。かといって、「保健所に相談すると子猫が連れていかれ殺される」と信じている人もまだ多く(致命的な傷病にかかっているのでない限り、東京都では殺処分はしていない)、困ってもなかなか相談してくれない…そんなとき、行政と飼い主の間に立って相談に乗れる人=動物連絡員が求められるわけです。

 

 

もっとも、こういう話に興味を持つ人ほどもとから世話好きで、動物の相談から地域活動からいろいろ引き受けている人が多いので、力量のあるなり手がうまく見つかるかが課題だと思います。出来れば民生委員さんのように薄謝が出るとよいですね。

 

可能性があるのは、昔猫を飼っていてもう飼うつもりはないが、何らか接触したいという人。

今は昔、弟が大学生のころ、自分は新百合ヶ丘在住なのに弟を海老名まで車で送ってくれる友人がいた。当時ウチにいた猫たちを触るのが目的だったようでー猫の吸引力あっぱれー、例えばこういう動機がボランティア活動につながればよいのですが。

 

世田谷で猫ボランティアしている人から、「お元気だったころは女優のY・Kさんが一緒に活動していた」と聞いて仰天しました。Yさんといえば昭和の名女優、晩年までドラマにナレーションにとご活躍だったけれど、合間に地元のボランティア活動もされていたとは。

世田谷は広く人口が多いこともあり、地域の動物問題に関し行政のケアが足りないとよく言われます。区主催の譲渡会もまだありません。動物連絡員の方が、ペットや地域猫に関する地元ニーズをくみ取って、サービスを増やしていけるとよいですね。前区議としてそのお手伝いは続けていきたいと思います。