数日前の朝日新聞にも特集記事が出ていましたが、最近「コンポストで生ごみを堆肥に変える」がますます流行っているようですね。地方議員でも実践してSNSなどにアップしている例があります。

 

過去にもコンポストのブームはあって、自治体でコンポストボックスの助成をしたりしていましたが、敷地が広い地方はよしとして、都心では打ち切る例が増えました、住宅密集地では作っているときの臭いや虫がわく問題、公園など公有地にボックスを設置すると不法にゴミが捨てられる問題(ここでも虫がわく問題)、また「作った堆肥の使いようがない」という問題・・・いそくみも世田谷区のごみの堆肥化を質問のテーマに取り上げたことがありましたが、以上のような理由で、世田谷区も現在やっている何拠点かをのぞきコンポストボックスを増設したり、家庭用コンポストに助成金を出す予定はないようです。

 

あちこちの「生ごみコンポスト」の記事を見ると、生ごみを減らすことを目的としている。もともと家庭菜園やガーデニングをやらない人が堆肥を作っても、それどうするんだということになります。

「農家にあげれば?回収してくれないのか」という話もありますが、農家さんは農家さんで、作物に合わせ最適な肥料を使っている。堆肥にしても、「街路樹の落葉から作ったものは排気ガスがついているので、奥多摩の自然林のけやきの落葉ならよい」とかこだわりをお持ちです。食品の塩分が含まれているとだめだという話もあるので、我が家では生ごみ全部ではなく茶がらとだしがらと落ち葉で作って、ガーデニングや家庭菜園には赤玉土や燻炭とブレンドして使う。

 

それでも、堆肥を使うようになってからダンゴムシが増えたような気がして仕方ない。今も植えたばかりのインパチェンスが2株ほどダンゴムシの餌食になり丸裸になっています。コーヒーの出し殻がダンゴムシの好物と聞いて、数年前からコーヒー殻を堆肥に入れるのはやめたのですが・・・

 

生ごみ堆肥を作ったが自分では使わないという人は、結局生ごみから形を変えた不要物を生産しているだけになる。生ごみコンポストから始めるのではなく、まずガーデニングや家庭菜園から始めましょう。