「ものづくり学校」であった旧池尻中跡地開発の説明会に行ってきました。夜の6時半でしたが、お隣池尻小学校PTAや近隣住民20名ほどの出席がありました。

昨年から区のプロポーザルがあり、前回のものづくり学校よりは厳しく、起業実績などの成果を求める条件が付いていました。この1月に下北沢上部開発に実績のある散歩社、小田急電鉄など複数の事業者チームが決定し、初の説明会となったのです。

仮称 世田谷village。説明者側には比較的若いスタッフがたくさん座っており、カラー印刷で作りこまれた資料が配布されましたが、商業施設とイベントの説明に終始しており、起業や中高・大学生のキャリア教育や企業とのコラボといった企画はほとんど記載されていません。起業やキャリア教育はこれから付加していく(区の説明)そうですが、なんだか、「大学が創設される」というので説明会に行ったら学部の説明はなく、まず文化祭の説明をされた…ような印象でした。

住民からは、

・隣りが小学校。不特定多数の大人が出入りし、校庭にいる子どもたちを観察できる状態は心配だ(小学校PTA)

・静かな環境が好きでここに住んでいる。旧校舎の屋上でイベントなどを行うと住居が見えてしまう。頻回のイベント、屋上の使用はやめてほしい(隣接のマンション住人)

・「ものづくり学校」から入居事業者が退去するとき、相当安く入居していたそうで相場と合わず、区内で物件を紹介するのが大変で、混乱した。次の施設ではそのようなことがないようにしてほしい(地元不動産業者)

などいずれもごもっともなご指摘でした。

「賑やかなイベントをやって成果を上げたような錯覚をする」前回の反省を踏まえ、静かだけれど着実に新規事業が育ち、若者が事業を学べる拠点となってほしいものです。そのためのリニューアルでもありました。さきの説明会では方向性の修正が必要と感じましたが、区は率先して動くでしょうか。