今回の委員会質問で最も深刻だと感じたのが猫の多頭飼育崩壊です。

これは(言い方が悪くてごめんなさい)宗教問題、ゴミ屋敷問題にも通じる心理的な原因が、いつの間にか経済破綻を引き起こすとみています。

昔から、「一つの家で10匹くらい猫を飼っている」という話は聞いていました。多くは高齢女性の家で、餌代もかかるし避妊去勢手術費用を惜しんでいるうち、家の中の猫どうしでカップルになりさらに子どもが出来てしまう。この子猫たちの貰い手探しが出来ないまま(写真を撮ってSNSにアップして里親募集、など技術がない)、その子猫たちも抱え込む。

 

地域猫ボランティアの人に相談して子猫の貰い手を探すのも1年以内が適齢期だそうで、世田谷区には公営の譲渡会がないので、これを早く設立してもらえるよう要望しました。

 

問題だと思ったのは、多頭飼育で困っている人や地域猫を見すごせず、自費で不妊去勢手術などする人。さらに「あの人は自費で猫の不妊手術をしてくれる」と噂になると、飼い猫を依頼してくる人が出たり(まあ経済的に苦しいのでしょうが)、家の前に猫が捨てられていたりして、万円単位でお世話をしているうち自分が生活困窮になってしまう・・・なんだか霊感商法のような話だなと思ってしまいました。

 

多頭飼育で困っている人から、月1万円で猫を預かるビジネスすらあるそうです。猫が存命な限りお金が出ていきます。そこまでするなら動物愛護センターに引き取りに出すべきだと思うのですが。

 

世田谷区では、地域猫を世話する人が保護してきた猫には、手術費助成を雌30000円、雄15000円まで増額を検討しています。生活困窮で多頭飼育ジレンマに陥っている人も対象としてあげたいですね。