まずは得意の区民生活領域から。

1) 区と区内大学の連携・交流について

あまり知られていないが、世田谷区は区内の各大学と年に一度区長と学長の懇談会を持ち、“各大学の専門性を活かした”交流事業を行っている。テンプル大学留学生による川場村中学生とのイングリッシュキャンプなど特性を生かしたものもあるが、(世田谷区の中学生も入れてほしいが)「20代の区長選・区議選投票率アッププロジェクト」はなぜか多摩美大だけが担当、視覚的な訴求アイテムを手掛けるらしい。それもいいけどなぜ政治学科や社会学科が参画して学生の意識調査など分析をしないのか?

また、区の「認知症とともに生きる希望条例」に関しては、駒沢大の経営学科が担当し認知症イメージ転換のためのポスターをゼミの学生が作っている。これこそ美大や社会福祉学科も入るべきでは?なんだか火災予防週間に小中学生が「火の用心」ポスターを作るのと似ている。大学生がやるというだけで、国の最高教育機関である(とあえて言っておいた)大学の専門性が生かされていないのではないか。

また、このブログでも紹介したと思いますが、区内のシニアによる、新聞記事をベースにした勉強会が、大学生にも参加してほしいと各大学に案内を持って行ったがほほ門前払いだったことを報告。区長・学長懇談で言われている「学生と地域住民との多様な異年齢交流」が、現場では遮断されている矛盾とその改善策を問いました。

2) 旧池尻中跡地、来期の展開について

ものづくり学校閉鎖後、次の起業支援複合施設の運営事業者を募り、1月末に、小田急線上部再開発を手掛けた散歩社・小田急電鉄などの合同チームが選定されました。今後の展開として、ものづくり学校時代に起業、巣立っていった事業者とどう連携していくか(先行好事例としてレクチャーなどが期待されます)、小中学校のキャリア教育の場として、また工科高校や区内大学とのコラボなど構想を問い、最後に「ものづくり学校」のネーミングが当時の事業者に商標登録されてしまったことを反省し、次の施設名の使用権は区も共有することを念押ししました。