2月20日からの議会準備で、一般質問を考える時期です。

今回は岸田総理が「育休中に後押しを…」と発言して物議を醸したリスキリング、特に子育てで仕事を辞めた女性への復職支援のためのリスキリングに言及します。

岸田総理のいう「育休中のリスキリング」については、巷で言われているとおり“育休はお休みではなく、そんなヒマはない。自己啓発のための休みではない”というのが主たる反論。先日、保育園ママ友(銀行出身)と会った時、「百歩譲って育休中に時間が出来たら、資格取得より、今の時代ならオンラインでグループ会議に出たり、自宅で出来るような資料作成などしたかったよね」と話した・・・と会派控室で言ったら、「それは違う」と激しい抵抗に合いました。

子育て中の余暇はママ友としゃべったりテレビやSNS,マッサージに行くことだと疑わない議員たちには、「乳児と向き合う日々、たまには仕事に参加することがリフレッシュになる」女性総合職たちの気持ちは永遠に理解できないだろう。

 

男性もある程度そうだが、転職するにもブランクの限度は1年だという。それ以上になると再就職は難しく、何かプロパー社員にはない資格や特技を身に着けて挑め、ということになる。退職して育児に専念したら軽く1年は過ぎてしまうので、学び直しが必要になってきますね。

女子大はこの構造を良くわかっていて、実家の母は、私たちが小学生になったときに母校からの誘いで、数学の教職課程の再履修勉強会に行っていた。その後私立女子校(今では進学校のOhyuとか)非常勤講師の採用案内が来たりしたのでフォローもカンペキだ。近年では日本女子大が2007年にリカレント教育課程を創設、大学卒業後に就職し育児や進路変更などによって離職した女性に対し1年間のリカレント教育と就職あっせんをするという。

 

資格取得のための学校なら週1日程度で済み、子どもを保育園に預けるほどではない。世田谷区ではまだ不足している一時預かりを拡充し、また資格取得のためなら、修了証や合格通知をもって一時預かりの保育料が減免される・・・ような措置がとれればよいなと考え中です。

 

※元来、個人が主体となって学び直すのがリカレント、企業側が業務のために学び直しを勧めるのがリスキリング、らしい。そうなると再就職のための学び直しはリカレントということになるが、マスコミがリスキリングを多用すると本来の違いをぶっ飛ばしてリスキリングが主流になりそうなので、なるべく「学び直し」と表現します。